#7「マレー鉄道」

 草加の周りには草加以外にも優秀な人材がいるみたいだ。自分も太平洋戦争時の日本の軍人は高圧的で態度がでかいだけというイメージが刷り込まれているので、意外な展開。やっぱり陸軍ではなく、海軍だからということもあるんかな。そのおかげで、落ち着いてじっくり見られる見応えのある内容になっている。「無骨だが、優しい男だ」と草加に現代人の角松が評されるくらいだから。どっちかって言うと、すぐに手が出る角松のほうが戦中の軍人タイプだ。
 歴史は既に変化し始めている。現代の人間である角松たちにとっては歴史を変えたくない、現代に戻りたいという意識がどうしても枷になるけど、今を生きる草加にとってはいくらでも変えてゆける未来に過ぎない。その点でも草加は有利なんだな。