#1「小劇場と書いて『ビンボー』と読む!?」

  最初はテンションに付いていけなくて、ふざけすぎとか興ざめしながら見てたけど、慣れてくると、この訳の分からんくだらないノリが癖になるのだから不思議。ゆいかと劇団の面々が絡みだしてからが面白かった。登場人物たちのキャラの濃さはやっぱ不可欠だ。ほんとビンボー劇団にしちゃ、個性が揃ってる。あの面子ならいくらでも客呼べる話ができそうなんだけど。やっぱ脚本が、座長が悪いのか! 最後までだらだらといくのかと思ったら、最後は意外に締めてくれた。演劇の女神はともかく、ゆいかが下北サンデーズの一員になるに相応しい変わり者であることは証明された。生涯賃金の話から劇団員は贅沢を提供してくれているはなかなか凄い飛躍だった。なるほどー、と思わず頷いてしまったよ。「色眼鏡で見るから、つまらないと思うだけ」も耳に痛い。見る前から、この作品はこうだと分類分けしてしまっていることがたまにある。