#12「怨み屋の正体」

  最終回。にしては、しらける相手にしらける展開でやや興ざめ。目撃者だけでなく、部下もみんな消して、麻薬を使って隠蔽工作する警視監って、海外ドラマの見すぎじゃないんだから。結局、人を社会的に抹殺するという題材は面白いのに、総じて活かしきれてなかった。面白いと思えたのは、初回とリナの義父を追っ払う回くらい。女郎蜘蛛の辺りではこれから面白くなりそうな感じだったのに。寄木警部が期待外れだった。もうちょっと怨み屋と張り合うと思ったけど、最後まで怨み屋に利用されてた。14年前の事件の生き残りである少女を追って、怨み屋とそっくりのその子を見つけた時も、それ以上深く追及しなかった。あれ、効き鼻はどうしたのよって感じ。さすがの警部も野田刑事の件で頭が回ってなかったってことか? 最終回としても、寄木警部が怨みの対象者になったことで、怨み屋とこれから本格的な対決が始まりそうってとこで幕引き。これは続編を期待していいんだろうか。