#2「山の神堕ちて」

  飢饉の際の生贄話に秘められた真実。あの母子は物語上いつ殺されるかと内心ビクビクしていたら、そう来たか。ある意味、殺すより残酷だな。実際には事故とか身売りとか諸々の理由があったであろう女子供の失踪を、神の仕業として納得付けようとした「神隠し」と似たような構図。そういう古来からの風習?の暗闇に目を向ける展開は面白いと思った。異界に魅せられ、現世に何の希望を持てずとも、それでもこの世界で生きていくしかないんだという主人公のスタンスとかも會川昇らしさが感じられたし。妖夷がどういう扱いなのか分からなかった初回より興味を持って見れたし、期待も持てた。でも、やっぱ分かりにくい。