#6

  健太、物分りよすぎ。もうちょっと分からず屋でいてくれたほうが子供らしくて可愛げがあるのに。姉弟揃って物分り良すぎるってのはちょっと気持ち悪かったというか、現実味が薄れた。
  家族にも迷惑がかかるから家を出て行くという未希に対し、家族みんなで乗り越えて行こうと家族の絆を深め合う展開は妥当だったかな。何、甘ちゃんなことを言ってるんだ、家を出たからといって迷惑がかからなくなるわけでもなし、今でも充分、今後はもっと迷惑をかけることになるのだから、「迷惑をおかけしますが、ごやっかいになります」と逆に支えを求めるのが筋ってもの。そもそも14才のガキに何ができるんだと(あー、自分もそんなこと言われた記憶が…)思いながら見てたこちらも納得のいく流れだった。そして口では厳しいことを言いながらも娘を真に突き放せない未希の親に代わり、今回、未希に現実を突きつけたのがキリ助の母親。未希がこれから歩もうとしている道を歩んできた、ある意味、一番の理解者の辛らつな言葉。息子愛しが根底にはあるとは思うけど、心を鬼にして、あえて赤の他人として振舞ったとも受け取れる。単なる親バカに留まってないところがよろしい。どうも未希の友達も北村一輝も、未希の完全な敵対者とはなりえないようだし、やっぱこういう人がひとりはいないと。未希は未希であんまりこたえてない様子だったけどね。