#9

  今回は未希がというより、志田未来が頑張ってたね。経験のないことを演じるのも女優さんの仕事とはいえ、あの歳で陣痛に苦しむ演技をするというのは相当難しかっただろうし、プレッシャーもあっただろうし。そういう意味では、かなり迫真の演技で、うそ臭さを感じなかったのは素晴らしい。話としても、陣痛は苦しいのが当たり前という前回の話が活かされていた。ここに来て、立て続けの不幸というか、苦難の表出はさすがに現実感が薄れてしまっているけど、出産とは何か、家族とは何か、14才で子供を生むとはどういうことか、という問いかけとしては充分に見応えがある。健太も頑張ってるよなあ。まさか「うんこ」とまで言うとは思わんかったけど。でもそういう感情も含めて、涙が止まらなくなる物語。