#19「紅に染むるまで」

  デュランよ、永遠に。一度回避したのも束の間、非情な密命を託されたデュランにはすでに避けようのない未来だったのか。結局はテラゴリー先生がとどめを刺すのかと思わせての、デオンの逡巡と決断は見応えあったけど、ただ前回あたりから話に付いて行けてない部分があるので、片腕を失った回ほどの衝撃は残念ながら感じられなかった。ロビンの叫びとの一体感もいまひとつ。「奴は生きている」。意味深な言葉を残していったな。デュランを救おうとしたリアの邪魔をした点からも素直に考えれば、マクシミリアンなんだけど。リアを殺したのは自分ではないと言っているし。デュランに「そばにいて欲しい」といった時も友情以上の感情を感じたりと、まだまだ闇のある男だ。