#11

  結局、雨木副校長が病的なまでに「いじめはない」ことにこだわるのも、保身のためとかではなく、生徒のため、という気持ちに偽りはなかった。本当の悪など存在しないということが、逆に救いのなさになっているようでやりきれないな。心を入れ替えた加地先生の熱意で周りもようやく自ら動くようになって、副校長の懺悔といい感じで盛り上がっていたのに、やっぱ事件は必要すか。まあ、そのための教師たち一致団結って感じだけど。というか、副校長の息子は谷村美月のほうに行くのかと思ったよ。そっちはそっちで法廷に現れて、明日香の死の真相を語り出すらしい。なんだろう、嫉妬が発端か? なんだかんだで収束し始めている。