#9

  やっぱりヘモス様々。チュモンが早速、師匠とか言ってるのは調子いいんだけど、あの囚人がヘモスだとをすぐに明かさないことで話が盛り上がってる。そういやチェオクの実兄妹の件もかなり長いこと引っ張ったもんな。この辺は「チェオクの剣」も担当だった脚本家のほうの好みなのか。気の流れを改善したとかも、また眉唾な設定なんだけど、何しろ紀元前の話だし、いちいち目くじら立てるほどのことでもないというか、むしろ不自然に思えないのがこの作品の巧妙さであるよ。神女であるヨミウルが王より王宮内外の事情に通じている、情報が集まってくるというのも、この時代どれだけ「神のお告げ」なるものが絶大であったかの証明にもなっていて面白い。