#27「飛び出した女の子」

  自分に言わせれば、トゥーサンは毒舌スナイパーだ、と。養父の過剰な囲い込みに慣らされているコゼットにとっては、日常のいい教師役になってるみたいだ。
  今回の話の生き別れになった母娘を、自分の境遇に重ね合わせるコゼットは久しぶりに主人公然としていて良かったかな。こういう親子がこの時代にはいくらでもいるという流れにも泣けた。ガヴローシュもその中のひとりというわけではないだろうけど、第一の接触がこうなるとはね、逞しく生きるガヴも、彼は彼でツキのない人生ではあるよなあ。アベセの会も、暇人連中の集まりかと思ったら、意外にいい奴らだったよ。して、マリウスは今回はキメすぎたばかりに、また裏目