#3「ローマ入城前夜」

  ガリアで長期に渡って戦いに揉まれた猛者たちと、ローマにいて平和ボケした新兵たちとでは、力の差は歴然としている、というところで。少ない人数だから迅速に行動できる利点があるとはいえ、それでローマに乗り込んでしまうというのは、やはり相当心臓のあれが毛深くないとできないことだよな。
  アティアが相変わらずいろいろやってくれて飽きない。カエサルがローマに進軍し始めたと知るや、愚か者のせいでとカエサルを罵り、ポンペイウスやその一派がローマを逃げ出したと知るや、いつもの我が者顔。娘への仕打ちとか見ても、とことん演技派だし。その一方で、息子オクタヴィウスの冷静かつ聡明さが味になっていて、この母から「のちのアウグストゥスである」な子が生まれたのか、本当に実の親子?という面白さにもなってる。ヴォレヌスとプッロの会話も、もう爆笑。ヴォレヌスのあまりの堅物ぶりに、プッロも調子が狂ったみたいにやけに素直。かと思ったら、女と大金持ってとんずらかよー。