#14「表と裏」

  クソババア。オクタヴィウス改めオクタヴィアヌス、言い切ったよ。アントニウスと袂を分かったというより、母アティアとの決別か。アントニウス相手に堂々喧嘩を売るというのもハラハラものだったけど、自分の力不足は認めつつ、譲れないところは一歩も引かない決意の表れという感じだった。結局、誰よりも真剣にローマを憂えているのはアクタヴィアヌスただひとりという流れ。ヴォレヌスはあまりのどん底ぶりに、信心深さを通り越して、神を逆恨み。まあ、確かに呪われているとしか思えないと実際思ったし、分からんでもないけどね。カエサルに降りかかった呪いの火の粉がヴォレヌスにもという感じで気の毒な気もする。