#3「異世界への扉」

  「モノで釣ってよ」という栞に、変なお面のストラップを差し出す紙魚子。さすが栞の性格をもう心得ている。行方不明の洞野を探そうと言い出した本人がのんびりマッサージ。キモいからイヤと言った洞野を前にして「そのことは誰にも言わないで」。栞のとぼけぶりにすっかり影響されて?、紙魚子がおかしな言動を見せ始めているのが楽しい。フィクションの世界に入り込んで、はちゃめちゃというパターンはよくあれど、この奇天烈さが最高。ダン先生が「落書き」関与しなくてもすでに跳躍展開、意味不明ワールドだし。異世界から異世界へ通じる扉ならば、現実に戻ってくるのは特に不思議じゃない気もするけど、この物語の登場人物たちにとっては現実がすでにして異世界みたいなものなんだよな。