#3「元妻と密会…暴走」

  ネガティブ善男、相変わらず迫真ですげーな。見ているのがつらすぎて泣けた。11年ぶりにみずほに会えるとワクワクしている善男に、今さら会ってどうするのか、そこまでお人好しなのかとも思っていたけど、嫌われていることははなから承知していたわけだ。前回のお袋さんの話といい、死ぬと決めた後も身を切るような一日一日を過ごす善男に絶望の深さを見る思い。それでも会いに行くところは、絶望しつつも、何かにすがりたいという思いがあるのも感じる。まあ実際、反射的には死を避けようとする描写も入り始めているんだけど。善男を嫌悪し、善男に恐怖すら感じているみずほの気持ちも分からなくもないんだよな。善男のように本音を押し殺して性善説の上に正座して生きてます、な態度を取られると、こちらの本音を見透かされているような気分になって、ひどく落ち着かないのも確か。今日の回は、どこで間違ったのだろうとか、何がいけないのだろうとか、人生の苦渋が詰まった話だった。つらすぎやした。