#22「Passage」

  なんという大団円。いやまあ世界観的には謎を残しまくりなんだけど、人間関係的にはやけにすっきり。すっきりエンドすぎて却って居心地が悪いくらい。巫女巫女に化けた太郎はやばいくらいにかわいくて笑ったし、メガネなし鳳先生も最初はマジで誰だか分からなかった。てか、最終回にして鳳先生に初めて惚れるとは。大雨の中でさえそれを貫く、普段の場違いなほど露出度の高い格好は、鳳先生なりの隠れ蓑という気はしたけれど、彼女の実体はどの辺りにあるのかという意味でも、面白い変わり身だったな。物語序盤は小難しい展開にやきもきして、乗り切れなかったけど、少年たちによる純粋な青春ものという別の楽しみ方があると分かってからは、にんまりと楽しめた。もっと早くそれに気付いていれば…というか、もう一度最初から見直したら、また別の楽しみ方を味わえそうな作品。