#67

  ユファぁぁぁ(絶叫)。その名の通り、物語を彩っていたひとつの花がここに散る。クムワとの決別の意思は既に固めていたユファだから自ら死を望むようにクムワを挑発した、ユファへの思いにためらいを見せながらもその思いのでかさ故についには手をかけたクムワ、それぞれに泣いた。悲しいまでのすれ違いというか、この二人の関係はもう何度も言ってる気がするけどほんと悲恋に尽きたよなあ。クムワはヨミウルともそういう関係にあったし、ヘモスを絡めたここらのエピソードはぶっちゃけチュモンの話より物語最大の見せ場だったと言ってもいい。慈愛の精神だか知らんがプヨとも無血講和する気になってるチュモンや、独断でユファたちに抜け道を教えて、それで何の根拠もなくもう安心ですなんて言ってるソソノがもうアホかと腹立たしくなったよ。泥臭さが今のチュモンやソソノには足りないんだよな。最愛の人を自らの手で失ったクムワはやはり可哀想な人としか言いようがないけど、クムワに対する憐れみは、情け容赦なく侍女を斬ったナロへのそれとは全く別ものだし、その気持ちも分からないではないと思えるのが泣けるところだね。人として不器用すぎたんだよ、あんたは。ああ、なんかヤマがひとつ終わってしまった感じ。このあと慙愧の念に打ちのめされるチュモンなんてみえみえすぎて見たくないし、今回が最終回でもいいくらいだ。