#12「チケットを持った訪問者」

 誰かがボクを呼んでいるとか、ドッペルゲンガーとかそこまで執拗に死を匂わせるかと笑ってしまったけど、でもスケアクロウマンは動けるようになってこの方、それがまるで使命のように当たり前のように壊れたものを直すという仕事をしてきたのだろうし、そんな自分を見つめ直す、過去を振り返る瞬間というのは長い人生のなかでの決断のワンシーンでもあり、そして、楽しい時間はいつまでも続かない…と立て続けに来て、無性に泣けた。スケアクロウマンとの別れはアリスにはつらいことだけど、こういうシーンこそ子どもに見て欲しいと思ってしまうな。スケアクロウマンにとっては新しく生まれ変わるための旅立ち、アリスは意識不明の状態から目覚める、みたいなこの作品世界は多くの人の夢がつながって重なり合った世界、つまり夢オチでもいいと思えてしまった。で、次回は涙々の最終回かと思ったら、物語はまだ続くんだな。アリスとのしばしの別れは確定で、スケアクロウマンによる紀行編に移行?