#5「千里眼の事」

 榎木津登場回かと思ったら、京極堂もお目見え。内容をすっかり失念している者にとっちゃ、御船千鶴子の話が出てきた時にはこんな話あったっけ?という感覚だったけど、一見回りくどい寄り道が原作の味であったことも思い出されて、そこから千里眼つながりという形で榎木津に振るところは思わず笑ってしまった。にしても、榎木津は思い切り少女漫画チックだし、和寅もそう来たかというショタ具合でズコッとなりかけたけど、CLAMP色を思う存分出してくるとしたら榎木津辺りだろうなという予想はできたので、これにもにんまりというか。京極堂もやはり違和感を拭えなかったけど、こちらのイメージとだぶらないことそれ自体が彼の幽霊のごとき存在の説明になっているようにも。まあ焦らず平田版京極堂を楽しみたい。