#81

 終わった。終わってしまえばあっという間だな。劇中でソソノも言ってたように、一番楽しかったのはへたれ皇子だったチュモンがソソノと出会い、ヘモスと出会って劇的にたくましくなっていく辺りだったかな。大義を口にし出してからのチュモンは少々面白みに欠けたし、ソソノとのことも結局物足りなさが残ったけど、今が幸せとは言えなくても、幸せだった頃を拠り所にすれば生きてゆける、そんな観念が根底にあるんかね。劇中で好きだった人物で言えば、ユファ、ヘモス、クムワ、ヨミウル、モパルモ、ヨンタバルと、なんか年寄り連中ばっかというか、親世代の話が一番見応えがあって手厚かった感があるけど、激昂のテソやへっぽこヨンポでもほんと楽しませてもらったし、終盤のユリやピリュらチュモンの子どもたち世代の話ももっと早めにやって良かったんじゃないか、もっと見たかったという気分。チュモンその人の物語としてはともかく、紀元前という遠い昔の熱気や、伝説上の英雄を身近に感じられるほどに、ここまで盛り上がれるのはちょっと羨ましくもあった。
 で、「朱蒙」の続編と言ってもいいお話があちらでは放送中でしたか。しかもソン・イルグク再び。次に何をやるのか薄々気になってたけど、フジも抜け目がないなあ。