#9「走風火」

 糞には惑わされるが、生き死にの禅問答にはひと太刀のクロウに笑った。糞だって生きてる証なんじゃ。なんか前回の糞以来、コント臭があちこちに飛び火。さすが、ポテチを食うの監督。ただ、ふざけてばかりじゃなく、元走り屋だったらしいカルタが最後にその片鱗を見せて死んでゆくとか、ギャグとシリアスがごちゃ混ぜの見せ方は面白い。敵さんやクロウ的立場から見たらカルタなんてただの屍、一瞬で燃え尽きる命のひとつにしかすぎないんだろうが、無様だろうが滑稽だろうがの死に様がカッコよくも見えたな。敵の本拠に乗り込むとか王道の展開すぎると思っていたけど、案外楽しめている。