＃3「地蔵の辻でお雪が消えた」

　化け物騒ぎの張本人は宗太郎、と本人が自白して終了。まあ、あの長屋の住人の中でじめじめと鬱屈したものを持っている人間は宗太郎くらいしかいないので、驚きはないけど、宗太郎自身は自分のしでかしたことが本物の化け物を呼んだのではないかと不安になる、お銀には秘密を打ち明ける気になるという流れはいい。お銀と宗太郎、梅弥の三角関係も面白く見られるようになってきた。恋愛ものが苦手な自分にも、時代劇というフィルタを通してあることで抵抗感が薄まっているかも知れない。その分、安っぽくなっているとも思うけど。仇討ちもまだメインにはなってないし、転がしまくっている感じはないなあ。
　それにしても、お銀の変装は何でしょ。あれ、バレバレじゃないですか。宗太郎は自分の時はかなり仕込んでいる感じで、わざわざ妖怪の本まで買いに行き、お銀の変装を手伝うと言った割には、ねえ。お雪も姑獲鳥がお銀だと知ってて、騙されたフリをしているのかと思ったよ。そんなひねくれたドラマではないか。