#5「おかあさんの顔」

 もう泣けた。気持ちよく泣けた。川で溺れて心停止したアスミが生と死の狭間の世界で死んだお母さんに出会うという、かなりおとぎ話に傾いてしまった面があったり、最後にアスミのお母さんが目が見えるようになり、母子の涙の別れを演出するという、ご都合主義な部分があったり、といろいろ不満はあるんだけど、素直で無垢な幼いアスミがもうとてつもなく切なくてたまらなかった。お母さんの似顔絵を書く流れもまたいいんだな。ロケットにタダでのれる券もそうだったけど、子供と子供の描く絵には勝てない、といったところ。泣ける時は素直に泣きましょう、の回。
 今回の回想話はアスミ的には絶妙のタイミングなんだけど、アスミと幼馴染みくんの関係で言えば、宇宙学校入学試験の前にやるべきだったかな、とも。そのほうが入学試験での幼馴染みくんの行動に納得が行ったと思うし。今回に限らず、初回の話とかエピソードの流れがちとぎこちないかな。にしても、幼馴染みくんはコナン似だった。歳に似合わずひねくれたものの見方もそっくり。