#9「闇の奥」

 活き活きとしたキャラを惜しげもなく葬る回。歯切れの良い快活なキャラはこの作品ではダメ出しを喰らうみたいだ。紙の切れ味は実は鋭いのだと言うように、三姉妹とは全くタイプの異なる紙使いがその力を見せ付けた。自分もうっかりして紙で指をザックリ切ったことがあるけど、こんなに切れがいいのかというくらい、スパッと切れるもんだよね。痛みはそれほどでもないんだけど、何度も味わいたいとは思わない感覚。
 きな臭い展開が始まりそうなことを予感させる回でもあったけど、冒頭の結婚式から温泉宿のロビーで、ねねねや三姉妹、ジュニアとかが揃っている場面など、思わせぶり&だらだらの描写があって救われる。アニタとねねねのやり取りも良かった。今回の件の後では何事もなく元の日常に戻れるものでもないし、ねねねひとりを蚊帳の外にしておかなかったのは正解か。