#11

 2時間はだるいなあと思いつつ、見始めると面白くてあっと言う間に2時間が過ぎていく。後回しになりがち、溜めがちになるけど、さっさと見れば良かったといつも思う。
 教授になってから自信過剰が増している財前先生。手に入れた地位を味わいながらも、持て余しているという感じか。学長とかには興味なさそう。黒木瞳キャラ、ワルシャワまで会いに来たと思ったら、別れを言うためであったり、それを言うタイミングとか相変わらず役者で凄い。しかし財前先生にとって彼女の喪失は大きいんだろうな。てっぺんまで登りつめ、あとは転げ落ちるだけの五郎ちゃんは見たくないと言った彼女が、一番失いたくない存在だったという皮肉になるわけか。
 柳原医局員はお気の毒というしかないけど、しかし里見先生も若い頃はこのような葛藤がなかったのだろうか。あの真っ直ぐさで助教授にまでなれた里見先生も不思議だよなあ。何かを切り捨てるということは絶対にして来なかったろうし。