#163「琥珀珊瑚雲母 秘密の花園」

 琥珀と珊瑚の悲話を、単発の劇場版を思わせる演出で締め。回想シーンで琥珀と一緒にいる時の珊瑚はやけに子供っぽかったのが印象的だった。弥勒といる時にも様々な表情を見せるけど、子供っぽいところは見られなかったし。子供らしさを見せる余裕もないほど、琥珀の一件は珊瑚の心に重くのしかかっているってことだよな。
 で結局、この姉弟の悲劇は悲劇のまま終わるってことでいいのかな。最後の、キャラたちが喋っているのに口パクのみ台詞なしで展開する場面など、まるで物語のエンディングのよう。珊瑚と琥珀の話は片が付いた、後は琥珀の死を待つのみという感じで。ただ今回の、雲母の傷口に薬を塗ってあげたりした琥珀の行動を、珊瑚が冷静に受け止めることができたら、琥珀が自分の意思を取り戻していることに気付いてもおかしくはない。それ思うと、まだ真の最終章がこの二人にはあると思いたいところだけど、如何せん話数が足らない…。やはり、それは描かれることなく曖昧決着に終わりそうだな。