#12

 一騎のいない竜宮島。島は適応能力の低い子供たちだけで守らなければならない。ってことで、今回は三機が出撃し、衛の作戦で敵を撃破。敵の撃退とファフナーに乗った子供たちの無事に、ほっと胸をなでおろす大人たち。
 子へのメッセージを漫画に込める親か。そんなことしている場合かと笑っていいのか困ってしまうシーンでもあったけど、戦時下だからこそ日常の場を残してあげたいとか、気持ちは分からないでもない。子供に何をしてやれるのか、実際は特に何もしてやれないのが実状だろうし、あからさまに何かをしようとすれば子供は反発するだけだろうし。それ違うんじゃないというやり方であろうが子供のために何かせずにはいられないのが親心なら、ゴーバインだっけ? 親が親なら子も子で極端なんだけど、ちゃんと気持ちが通じているというところが泣ける。竜宮島の親子って、いい関係が多いんだよね。その辺、大人と子供の断絶をもっと描くのかと思ってたんだけど。子を子と思わない親はいても、大人を頑なに拒絶する子供はいない。一騎がそれを担うのかな。一騎が島を出たのはもっぱら総士との関係においてだと思うけど、真壁司令との間にも何かあるような素振りもあるし。
 ところで、ゴーバイン少年が仮面をかぶっていたことが、ファフナーに乗ることで精神に変化が起こることの徴に使われていたのにはびっくり。仮面は関係あるん? 自らを奮い立たせるためとか、そういう道具なのかとばかり。