蒼穹のファフナー

 #20

盆送りになぞらえ、甲洋の蘇りを描く。甲洋が人間としての意識を取り戻したのは、乙姫の前例があったからそんなに違和感はなかった。むしろ甲洋を生のほうに引き戻して、死者である翔子が「そこ」にいないことをより強調する。親友だった者、救えなかった者…

 #16

今回の流れで言うと、茜はフェストゥムに飲み込まれたけれど、乙姫はフェストゥムを飲み込んだ、と。心を持つことを選んだ乙姫。その乙姫がよく喋るように、会話することを選んだ一騎。会話のない世界を選んだフェストゥム。人の心を読めるということは会話…

 #15

足りなかったものは、言葉、会話。まるでこの物語の展開そのままに、言葉を紡げば分かり合えるんだと話が随分シンプルになった。これで少なくとも一騎は対総士と対父親へのわだかまりは解けたみたいだし。一騎が島に戻り、島のみんなを守る意義もできた。「…

 #13

我々は私によって…の敵さん言葉の分かりにくさもそうなんだけど、ミツヒロとかフミヒコとか名前で呼び合う人間側も分かりにくいのが面白くて笑ってしまった。ミツヒロって誰よ?と本編中ずっと気になっていて、EDで確認したら、バートランドだって。一度は排…

 #12

一騎のいない竜宮島。島は適応能力の低い子供たちだけで守らなければならない。ってことで、今回は三機が出撃し、衛の作戦で敵を撃破。敵の撃退とファフナーに乗った子供たちの無事に、ほっと胸をなでおろす大人たち。 子へのメッセージを漫画に込める親か。…

 #11

これまでの新国連の反応から、竜宮島のファフナーは最強を誇っているのかと思ったら、そうでもなかった。ファフナー自体は優れているかも知れないが、それもパイロットの腕次第ということらしい(「性能のおかげだということを忘れるな」?)。敵も圧倒的な…

 #9

甲洋は死亡ではなく、同化か。えげつねーと思ったけど、そういう状況が避けられないものとしての描写は翔子の時より良かった。戦時下で日常に戻る一瞬として、私服ですれ違う溝口と悪女先生のやり取りとかも良かったし、学園モノ的な側面も今回は少しだけ見…

 #8

先生は悪女決定すか。元々、人の命よりメカというような言動を匂わせていたのが、間違いなくその通りの人物だったと。本人は何もかも見透かしているつもり、影で糸を引いてるつもりで、実はそうでもないという。その思惑のぶつかり合いがもっとドロドロした…

 #5

やっとキャラが動き出したと思ったら、一騎くんモテモテの巻。絡み合った恋愛模様を描くのはまあいいとして、みんな随分と自分の気持ちに積極的だったりする。それは前々からそういうことが当たり前の関係だったのか、それとも戦時下という非日常に追い込ま…

 #4

他人の命を見捨てられない少年がいる、冷静に戦う少年がいる、戦いに脅える子がいる、戦いに興奮する子がいる。親子の葛藤みたいなものがあったりと、子供たちが主人公の戦争ものの王道を順調に突き進んでいるなあ。キャラとか次第に個性が出てきてるとは思…

 #3

初回の冒頭を見たとき、ステルヴィアの続編を見たかったと素直に思ったけど、個々のキャラクターより集団の描写が中心なのはまるでステルヴィア。今後、学園ものとしての側面も描くなら問題ないことではあるけれど。 #2では、戦闘終了後の日常描写にリアル…