#18「来訪者」

 GPOによるリナクスプロジェクトの真実を知らされ、ひとりの人間として行動するアヤカ。クラウに対する者としての存在感がようやく出てきた。
 王警視正が初めて目にしたクラウの力。警視正はてっきりクラウの母親と何か縁があって、クラウのことを幼い頃から知っていた、ずっと見守っていたとかそういうのを勝手に想像してたので、一瞬いつの時期のことなのかと迷ったけど、叔母に預けられていた時ね。確かに空に舞い上がるあの力の使い方は非常に幻想的でいいと自分も思ったので、警視正が見入ったのも頷ける。リナクスの力は危険ではない。そう信じる王警視正の心情描写がもう一歩欲しかったところだけど。でも、リナクスの力は危険と信じて疑わなかったアヤカが警視正の意志を受け継ぎ、クラウと対等に接してどう変わってゆくのか。安易な共闘ではないクラウとアヤカの対決に期待したい。
 そういや、クリスマスはリナクスはこの広い世界に来たことを喜んでいた、と言っていた。リナクスにとっては対の存在が一番ではあるけれど、それに縛られない考え方をリナクスも持てる可能性があるということか。