#8「6月17日、雨の記憶」

 語られる一護の、一護の家族の悲劇。黒崎家の底抜けの明るさはそんなところに理由があったか。一番守りたいと思う人をその手で失った、家族の中心にいた人がいなくなった。一護と一護の家族が背負ってきたものを思うと胸が熱くなる。ほんとは悲しいのに、無理して笑顔作ってとか、悲しさを埋めるためにも精一杯明るくいようとか、そういうのに弱い。話のあちこちにばら撒かれた下らなすぎるほどの笑いと泣かせる部分の緩急。やっぱり卑怯だなと思いつつ、悪い感じはしない。
 実はお嬢様だったルキア。母親の前では常に笑顔だった幼い頃の一護。それを語る野田順キャラ。天然織姫デフォルト。もうひとりの妹を庇う釘宮キャラ(同じ歳ってことはもしかして双子なのか)。自分は話を聞き出す術を持たないから、一護が話したくなるまで待つというルキア。そのシーン、スローモーション。見どころ、様々。