#108「見えない亀裂」 #109「音の誘い」

「邪魔しないでくれってばよ」
 ナルトがサクラにこんなこと言うとは思わなかった。サスケのことになると、ナルトも熱くなってしまうというのは分かるけど、仲間に対する意識がナルトはサスケより強いと思っていたから。サクラが好きだからとかじゃなくて、仲間を想って間に割って入ろうとしたサクラの気持ちを思いやれないナルトというのが解せなかった。話をするためだけど、サクラからナルトをデートに誘ったり、#108は、いつもと違う三人というのがよく出てた。
 #109では、サクラの涙に涙。まだ髪の長かった頃のサクラ。ナルトに思いやりのかけらもなかった頃のサクラ。思えば、サクラもナルトやサスケたちと一緒に成長し、変わってきている。サクラが思いの丈をぶつける様はたまらなくいじらしかった。サスケも最後は思いのほか紳士的だったね。サクラとのこのやり取りがないまま、里を出て行っていたら、サスケの気持ちを理解できなかったかも知れないけど、サスケにしても捨てがたいものを断ち切ってまで出て行くほどの覚悟なんだと分かったので。決まり文句だけど、サスケもほんと不器用だよねえ。