#14「激突!」

 「ついに牙を向いたな、みらい」って、それはアンタだろ、草加
 草加がついに本性をあらわし、史実にない対決がいよいよ始まったという感じだけど、草加の本意はまた別にあるようで、捉えどころのない草加に引っ張られるような展開に目が離せない。戦時下というあの時代の中で、犠牲者を可能な限り出さないというみらいの選択は、茶番というか、やはり滑稽に思えてくる。現実的ではない。最新鋭艦といえど万能ではないし(3発の弾を2発で打ち落としてしまうというのはいささか神懸かり的すぎるけど)、補給ができなければみらいもただの艦。思いだけでどこまで行動できるか。理想と現実のギャップという設定がほんとに上手く活かされている。であるから、目の前の状況を変えるだけでは駄目で、日本軍の意識そのものを変える必要があるという草加の狙いも分かる。とはいえ、草加が本当に何を考えているのかやはりまだはっきりしないし。そこも面白い。
 この作品の次回予告での台詞って、ほんとに重くてずしりと来る。