#3「翼ある船は」

  何十年ぶりかの親子の再会。会うまではわだかまり、迷いなど思いは複雑なれど、会って話をすればそんなものは氷解する。会いたいと思う勇気、伝えたいという思いがあればこそ。それがなかったら再び交わることさえなかった。相変わらずここ一点という描写が巧み。吉次親子の対面は自然に涙が出た。されどされど、最終話は原作じゃないじゃん。しらっとつなげたな。元新聞記者の老人と新米記者の孫娘のロードムービーをやるなら、最初からでもよかったのに。