#16「魂の行方」

  生前のリアの行動がより明らかに。生前のリアはマクシミリアンと行動を共にしていた、死に際と思われる際にリアがマクシミリアンに放ったひと言とか合わせて考えると、今のマクシミリアンの狙いが見えてきそうな気もするけど、しかし、魂を降ろすのにあれだけの儀式が必要だったのに、リアはいともたやすくデオンに降りてきた。いかにリアの未練が強かったか。それだけの強い思いが向けられる先は今のところマクシミリアンしか考えられないし。裏切りと報復、いまだ交錯中。
  祖国への忠誠心という意味で、ゲルシイの取った行動が興味深かった。ロシア編のボロンゾフとの対比にもなっていたし。一見軽薄な、ただの脇役に思える人物にも息吹を与える描写が巧い。