#2「座敷童子」

  物の怪の影に、悲しい過去あり。座敷童子というから、「化猫」とは打って変わってコメディタッチでの入りも想像していたんだけど、座敷童子の由来にも触れる(ウィキペ漬け)悲しい話だった。それでも、水子のタタリのごとくホラーな雰囲気も醸し出しながら、座敷童子本来のイメージ?でもある無邪気さ、悪戯好きな面も併せた描写、怨念といった動の感情より静の感情に手厚い描写がこの作品らしくていいかも。「化猫」の「よしよし。いい子いい子…」を思わせる言葉の繰り返しもまさに怪談ぽくて耳に心地良かった。