#2「ルビコン渡河」

  なるほど、百人隊長ヴォレヌスや、その部下プッロら末端から史実を追うという視点も取り入れているみたいだね。堅気なヴォレヌスと、野性味あふれるプッロのコンビは確かに面白い。カエサルルビコン川を越えてポンペイウスとの武力衝突を決意するに到った発端も、単なる一兵士の喧嘩が原因だったとかという展開も笑ったし。まあ、そんな小事に特にこだわらず、むしろそれを巧みに利用して、兵士たちの忠誠心を煽るカエサルの器のでかさを感じられる展開にもなっている。
  それにしても、時代が時代だからしようがないのだろうけど、極めて忠実にワイルドだね。ここまで、ぼかし入りまくりとは思わんかった。あと、頭蓋の切開手術とかも実際にあったのかね。麻酔もなしなんだろうし。あな、恐ろしいや…。