#17「偽りの和解」

  この脚本家はヴォレヌスに手厳しいね。子供たちにもはや親としても見られていない、見せかけの家族。ヴォレヌスはそんなに悪いことしたか?とも思ってしまって、ヴォレヌスが気の毒になる。信念を貫いているようで、自分がない、中身がないということを暗に断罪しているのか。お互いに憎しみ合い、反発し合いつも、なんだかんだで絆を確かめ合ってるアティア親子のほうがまだ「家族」しているというか、息子を懐柔するためなら土下座の一芝居すら何てことないのアティアの老獪さで笑えるからいいんだけど(それに息子を思う気持ちが全くないというわけでもないのだろうし)、ヴォレヌスのほうは笑えないからつらい。