#9「古い手紙」

  いつか世界を旅して回ろう。案山子として二十年も一つところに留まっていたスケアクロウマンが言うと重みが違うな。スケアクロウマンにとって、案山子をしていた頃の世界はどの程度の広さで、今こうして知る世界とどう違って見えるのか聞いてみたい気はする。また「世界を旅して…」のかけ声は夢の世界の終わりを告げるフラグにも思えて、そっちのほうでも切なくなった。今回は具体的な地名が出てきて、特に現実に似たアナザーワールドという設定でもないと知れたけど、スケアクロウマンたちがいる街は実際どの辺りの設定なんだろう。人名や雰囲気から察するにアメリカの片田舎っぽいけど。近くに鉄道はあるが、汽車は止まらない街。これがまた絶妙。今回はホーンヘッドがいい感じでキャラを出していたのが笑えて楽しかった。