#26「冷血キャサリン」

 え、ゴルゴの子?という思わせぶりが面白かった。何事にも周到なゴルゴのことだからよもや不手際があったとは考えられないし、かと言ってゴルゴ愛しさのあまり、ゴルゴに似た子を養子にしたというのも不自然なので、ゴルゴとの子だったのでは?と一瞬でも思ったこちらの負け。報酬はいらないというゴルゴの言葉に思い違いをしたようなキャサリンの感情の揺れと、相変わらず相手の感情にお構いなく動いているようにも見えるゴルゴの読めない内面の交錯が秀逸。この余韻が「ゴルゴ」ならでは。