#73

 あなたの心の中に今も私はいますか。チュモン、ソソノ、イェソヤ、三人それぞれの心模様。うわー、なんたる悲恋の連環。かつて相思相愛の仲までいったチュモンとソソノがこうして再びくっつくのはこちらとしても胸のつかえが取れるような気持ちで嬉しいけど、二人は既に一度は別の相手と結ばれて子までいる身で、形的にも政略結婚という割り切れなさ。胸の奥に押し隠した感情が再び表に出てくることは互いにあるのかというもどかしさがたまらない。そして今度はソヤが悲劇のヒロインとなる番。微妙に薄い存在だったソヤがこうなると俄然感情移入したくなる存在に大逆転というか、悲劇マニアにはたまらんシチュエーションだ。チュモンに対して最も腹を割って話せる人物がモパルモ親方というのも確かにチュモンがまだへたれ皇子だった頃が思い出されて懐かしかったし、サヨンとヒョッポの対立も何気に楽しい絵だった。図式的にはやっぱサヨン×ヒョッポなんだな。