#1「そして扉がひらく」

 なにこの、超能力ものはこうやって作るんだとお手本を示すかのような、同じ放送局の某テレパシーアニメに対する当てつけのような作りは。突然顕現した能力や、他人の脳内セリフが流れ込んでくることに戸惑いを見せたり、本人もまだ慣れなくてうっかり会話してしまったり、能力を持つことに憂いを持ったりとか、ああ、これがこれまで見てきた多くの超能力ものの基本形だ。一時期食傷気味だったこの作りを今あらためてやることに新しい何かを感じられるのかなと、蘭が始まった時も思ったものだ…。