#17「夢見た未来」

 ついにはロケットまで直してしまうスケアクロウマン。とうとう世界一の科学者と肩を並べてしまった、っていうか宇宙編もあながちあり得ないことじゃない気がしてきた…。てのは大げさにしても、未来博が中止になったくらいで希望をなくす街の人々ってどうよと思いつつ、過剰なまでに俯き加減の街の人々の姿が象徴的で、夢がないと嘆くより、夢や希望を諦めないフィッチやスケアクロウマンの姿勢に胸が熱くもなった。ベアベアたちの変装とか笑いや遊びもあるなかでのこの流れがいいんだよな、ほんと。空に舞い上がったフィッチのその後って辺りも、ベストに「どこかに落ちてるさ」と軽く言わせるオチの付け方も上手いもので、あれ、フィッチがロボットだからまだぼかせてるけど、もし人間だったら片道切符そのものだもんな。結局オチは真っ暗じゃんとツッコミたくなる気持ちを押しとどめる上手さ。