#2「六条」

 初めての顔合わせで葵の上にそっぼを向かれるシーンを何度もリプレイするのが、男心に妙にリアルで可笑しかった。まあその頃はまだ男女の駆け引きを楽しむことも知らなかった源氏の君だろうから、それだけトラウマになったということでもあるわけか(笑)。それにしても六条御息所はやっぱ別格。高貴なお方がそんなはしたないマネをするかとツッコミたくなったけど、湯船に顔まで浸かって吠えるシーンは爆笑だった。女心の裏表を余すところなく見せてくれる様がかわいくもあり、恐ろしくもありというか、描き手にとっても描き甲斐があるキャラなんだろうな、六条御息所って。さらなる修羅を見せてくれるであろう次回も見逃せない。