書籍
澪と繭。この二つの単語には、いまだに敏感に反応してしまう。 澪という名の18歳の娘が主人公の時代ミステリー。日本一の豪商、天下の豪商と呼ばれた鴻池本家の娘でもある澪が、鴻池家の存続をも揺るがしかねない事件の謎解きをする。当時の18歳の娘がどこま…
正直、読んでいて退屈だった。笑える部分は確かにあって、電車の中で吹き出しそうになるのをこらえながら読む、その楽しさはあったけど、抱腹絶倒ってほどじゃなかった。シュールというほどシュールさに満ち溢れていたわけでもないし。この程度のものが銀賞…
「ふたつのスピカ」を見てなかったら、おそらく目に留まることもなかった。獅子号の墜落シーンを散々見せられていたから、興味が沸いて思わず買ってしまったよ。 ロケット打ち上げ失敗が続く日本の宇宙開発について、その原因と問題点を指摘した本書を読むと…
シリーズ投了。うーん、お話としては今ひとつだったか。千秋やキャットのしていることが遠くに感じられたまま終わってしまった感じ。以前はもっと登場人物たちの気持ちに近づけた気がする。それは書き手のせいとばかり言えないだろうけど。新井さん自ら述べ…
コバルト文庫で新井素子さんの新作が出てると知って、速攻げっと。あたしゃ、コバルト文庫の新井素子で育ったようなものだからねえ。(って誰だよ、おまえ。)とにかく新井素子さんの作品には影響を受けたなんてものじゃない。彼女の作品に出会ったから、良…
アニメ版が始まる前に少しだけ雰囲気を知りたくなり、読んでみた。 まず、地の文。少女小説ではこれが普通なのかも知れないけど、地の文はかなりくだけた感じで書かれている。華麗なお嬢様言葉が飛び交う会話の部分と対照的に、主人公祐巳のひとりツッコミや…
総さまをメインに、新撰組ゆかりの地を紹介する一冊。史跡めぐりに特に興味はないので、場所を詳細に記述しているところはさらっと読み流し、沖田総司の人物像や新撰組の行動を検証しているところを拾い読み。 この本の前に読んだ検証本の時は、新撰組のこと…
今日の終電帰りは爆睡するとそのままエンドレスになりそうな気がしたので、半分眠りこけつつ、何とか読了。確か新刊で買ったはずなので、三ヶ月近くかかって読み終えたことになるのか。おせー。 はっきり言って、新撰組について自分は何も知らない。世間的に…
OVA版の前に小説版に手を出してみた。何となくそんな気にさせるものがあった。小説版第一作ということで、菫川ねねねと読子・リードマンの出会いを描いた、この作品シリーズの原点とも言えるお話ということになるのかな。まず、ねねねが女子高生という点に驚…