#3「摩利支天の妻」

  ミツの言葉を聞いていると、方言のせいもあるけど、なんかすげえ安心するずら。揺らぎがないんだよな。自分の気持ちにまっすぐ。勘助もミツに会いに来たわけではないと言いつつ、武田に仕官するのも難しいと分かるや、ちゃっかり居座ってるところは調子いいんだけど、気さくというか、態度に裏表がなく、素直に気持ちを口にするのが気持ちよい。ミツは寄る辺無き勘助の初めての拠り所。武士と農民という身分も気にせず、土臭さがよく似合う二人。いいなあ、微笑ましいなと思っていたら、衝撃のラスト。信虎めがやってくれちゃいますか。馬(晴信)を怖れて、鹿にも嫌われ、ほんとのうつけは誰だ、とな。ミツは束の間の女神だったか。