#5「アティアの奸計」

  あちゃー、ヴォレヌスの義弟を何の躊躇もなく殺しちまった。さすが紀元前。ローマは浮気とかそういう文化にもっと大らかだと思っていたんだけど、夫への裏切りはやはり大罪ということなのか。でも、カエサルがセルウィリアと縁を切ったのは、罪の意識ではなく、政略的なものだったし。カエサル自身も、むしろ冷たく接することで、セルウィリアへの思いを吹っ切ろうとしているように見えた。