#5「下北沢」

  今回は普通に見られたね。話は相変わらずやや斜め上を行ってる感もありつつ、それほどとんでる感じもしないのは、今作は誠一郎さんら主人公の周りの大人たちに落ち着きが見られるせいかな。まあ誠一郎さんだって世間から見ればふらふらした存在なんかもしれないが、それ自体はふわふわした世界観とは違ってむしろ現実感があるし、BECKを思い出せる演出と脚本のファンタジーな世界の融合が心地良くもなってきた。なので、寝たきりの人を覚醒させるという今回の魔法にはやっちゃった感はあまりなかった。そういう依頼をしてくる人は魔法士がいる世界なら確実にいるだろうし、その結果をどう捉えるかは見る側に委ねるような、金庫開け回と違い、すぐに答えを出さない辺りはちょっと心憎いくらいに巧み。