#37「ケイタとタツロー」

 いやあ、この作品はこういうしんみり系がたまに来るからずるいよねえ。何かとうっとうしかったクラスメートの子が、ああ、この子はこういうおせっかいなとこがいいんだなと初めて思えたというか。学校をさぼって、そのクラスメートと一緒にいる場面では雨が降っていて傘をさしていたかと思えば、最後は晴れたなかで傘を手にしているとか、傘の使い方がケイタの心境と上手くリンクして効果的で良かったし、人間として成長する過程で変わってゆく部分もあれば、変わらない部分もあるというのがちょっとほろっと泣けた。過去を振り返って、今を再確認する話としても良質のエピソードだったかな。ケイタを心配して尾行するセブンもかわいかった(人間のバディなしでも意外に行動力あるな)。