シグルイ

 #12「無明逆流れ」

やられた。見始める前は御前試合がメインなのかと思っていて、そこで一度裏切られたけど、最後の最後にまた肩透かしを食らわされた気分。伊良子にしてみれば、虎眼との勝負が決したことで思いを貫徹し得た(ひと区切り付いた)ところではあるのだろうけど、…

 #11「月光」

伊良子がただの盗賊風情に目測を誤ったのは、相手に対する殺気の違いということなのか。伊良子も別に心眼を極めているわけではなく、虎眼流に対する執念が見える者にさせているのだろうな。しかし、伊良子が木に引っかかった反動でたまたま編み出した技を、…

 #10「検校仕置屋敷」

道場内の騒動を尻目に、伊良子の存在を察知してか、生気を帯び始めた、帯び始めすぎて今度は過食症?というような三重に、尋常ならざる者たちの気配というものを改めて強く感じて息を呑む。曖昧と正気のあいだを器用に浮遊する虎眼はもうカワイイと思えるく…

 #9「虎子」

「足を閉じてなお 尻穴が見ゆるほど」って、もう想像つかんよ。按摩のおっさんのひと言が気に入らなくて、またぞろ殺人拳を喰らわしたのかと思ったら、畳を突き破っただけなのにあまりの殺気に按摩師のほうがそれに溺れてたとな。ほっとしたというか、その…

 #8「蝉しぐれ」

虎眼流は、浪人たちには殺人拳と怖れ伝えられました。ああもう人間業じゃねえ、こいつら人間じゃねえ。どうやら涼之助に懸想していたらしいギョロ目のあの人が、涼之助のいたいけなポーズを思い出して?、あるいは妄想して自慰っぽい怪しげな動きをしていた…

 #7「牙」

素手で相手を粉砕とはなんじゃらほい。剣を握る手を粗末に扱うとは剣士にあるまじき、なんて正論は虎眼流には通用せなんだ。藤木が生身にこだわるのも、伊良子に指を潰されたあの一件が相当深く藤木の心に巣くっているという証でもあるのか。それはそれとし…

 #6「産声」

 #5「秘剣伝授」

あいたた、だから痛いって。この作品は目に見えないところでの痛みが一番痛い。本編中ずっと張り詰めたこの緊張感がたまらん。息継ぐタイミングに毎回迷うよ。伊良子の粗相を見抜いた虎眼だけど、お咎めなし? 何かありそうで怖い。いや虎眼が何もしないわ…

 #4「童歌」

牛股、あんたこそ虎眼の跡目にふさわしいよ、まったく。伊良子を諭すときの、ここぞという口の開きは誰にもマネできない。まあ屋良さんの名演技って感じでもあったけど、さすがの伊良子もどん引きしたかね。生き試しで、人をサクサク斬ってしまう虎眼といい…

 #3「鎌鼬」

虎眼流はとことん実戦派なのかね。道場としては禁じ手とも言える技は、どんな汚い手を使っても勝ちは勝ちという宮本武蔵に通じるものを感じた。風で切り裂くなんてよりはよほど現実的ではあるけど。それにしても、虎眼はこえーなあ。曖昧なときも、正気なと…

 #2「涎小豆」

すげー緊張感。登場人物たちの異様さは初回以上。道場入門の儀式などの異様さもさることながら、前髪結わえた娘が、儀式のために用意されたねばねば小豆に対してやたら神経質になったり、てかなんでねばねばにこだわるん?という意味不明さも相まって、相変…

 #1「駿府城御前試合」

ねちっこさ、濃厚。「TOKYO TRIBE 2」はまだギャグ調に救われていた面があったけど、これにそれは期待できなさそう。いや、そういう物語だというのは見る前から予想してはいたけど。真剣による御前試合そのものが異様だったというだけでなく、それぞれに異…