精霊の守り人

 #26「旅立ち」

狩人、バルサに対してすっかりいい奴ら。この作品で心残りがあるとすれば、バルサと狩人たちの真剣勝負をもう一度見たかったということくらい。バルサを追跡する狩人たちをあそこまで丹念に描写したくらいだからひと勝負くらいは用意してくれるものと期待し…

 #25「宴」

事前情報が少なかったわりに、終わってみればあっさりな「水妖の卵」出産であったけど、誰よりも冷静かつ的確な対応で、ラルンガに対してもその攻略法含め、一番の致命傷を与えたのはタンダなんじゃないかというような、前回に続いてタンダの活躍が光る話だ…

 #24「最後の希望」

狩人、バルサと和解。自分たちからバルサに歩み寄ったということは、暗殺命令は出ていないと考えていいのかな。油断させてとかだったら、それこそ狩人の武士道精神のほうを疑うよ。

 #23「シグ・サルアを追って」

チャグム(というより水妖の卵か)を付け狙うラルンガより、CGした兵士たちの動きのほうが気味悪かった。目の前で王子が襲われているというのに、呆けて見ているだけの者多数というのも何だか違和感あったし。確かにあのときのチャグムは意味不明というか、…

 #22「目覚めの季」

ナユグに引きずり込まれそうになるチャグム。バルサはおろおろ、救うはタンダ。タンダが直前に余計なこと言うから、珍しくバルサは気が動転してあたふたしちまったんじゃないの? あ、いや、タンダは一度あちらの世界に足を踏み入れているから手慣れていた…

 #21「ジグロ・ムサ」

人はもう殺さないというのはタンダとの約束でもあるけど、守られる者に対して自分と同じ思いをさせたくないというバルサの思い。チャグムとバルサの境遇を重ねるにしても、こういうひと味がいいね。

 #20「狩穴へ」

話し合ってお互いにひと息。トロガイ婆さんと狩人のあいだにはちょっとやそっとでは埋められない因縁があるのでは?とも思ったけど、シュガたんには逆らえずか。もしあの場にバルサがいたら、もっと一触即発になったのだろうと思うと、遁走したチャグムは少…

 #19「逃亡」

同じ一喝でも、トロガイのほうが力が抜け切っていて落ち着いて聞ける。肺活量全力って感じのバルサのほうはこういうのは苦手っていうか、引っぱたくなら引っぱたくで、それだけで良かった気もする。

 #18「いにしえの村」

 #17「水車燃ゆ」

狩人たちに隠れ家がバレたというただそれだけの話を、ここまで重厚に見せるのが素晴らしい。しばし小休止でまったりだった展開を、追う立場と追われる立場という緊張感のなかにしっかり引き戻してもいるし。トーヤが泣き出す場面とかも、トーヤの悔しさや、…

 #16「ただひたすらに」

あれ、聖導師は全てを知っていて、シュガを閉じ込めたわけじゃないのか。口封じをされてもおかしくない展開にも思えて、シュガたん危うしかと思ったんだけど。にしても、数日のうちにチャグム王子を見つけだしてみせますと自信満々に言った割りに、狩人たち…

 #15「夭折」

「無人のてい」とやらが形式的なものにすぎない、って種明かしのあっさり加減がいいよなあ。あの幕を顔の前に降ろしてる間は、聞いてないフリしてるってわけだ。シュガに肩入れする描写も面白いんだけど、それ自体、絶対的な階級に支配された組織のように見…

 #14「結び目」

あれ、バルサ、元に戻ってる。あの憤怒のバルサをどう宥めたのか、ちょっと見せて欲しかった。あの子、大変だったろうな。

 #13「人でなく虎でなく」

女先生が虎になってしまった武人の話をした辺りでは、虎になるのはしつこくリベンジに燃える男のほうかと思ってたら、バルサのほうかよ。人殺しはしないというタンダへの誓いを破らざるを得なかったことに対する憤りは分かるとしても、あまりの憤怒ぶりにち…

 #12「夏至祭」

十回やっても十回あいつが勝つ、ってなんつー完敗宣言。体力差やスタミナの違いはあるんだから、五分五分でいいでしょ。祭には裏の人間も集まってくる、というバルサの言葉が興味を引いた。ハレの場で穢れを取り除くというわけでもないのだろうけど、華やか…

 #11「花酒をタンダに」

こちらの世界を「朔」と言ってるように聞こえたので、普通は逆じゃないかと面白いなと思ってウィキペ見てみたら、サグ(この世)とナユグ(異世界)だった。ナユグの世界観もそれほど突飛なものではないんだけど、この世界の人々ならではのあの世感みたいな…

 #10「土と英雄」

市井の人々を愚民呼ばわりのチャグムに爆笑。チャグムは別に身分的に見下しているわけじゃなくて、思慮が浅いという意味で言ってるところが可笑しい。この辺は恐いもの知らず、世間知らずな面が前面に押し出されているけど、最後のほうではちゃんと度胸もあ…

 #9「渇きのシュガ」

 #8「刀鍛冶」

今のチャグムと似た境遇であったバルサの過去。宮廷内の争いに巻き込まれて…、てことはバルサも元は高貴な家柄の生まれと思われるのに、冒頭でチャグムをいじるところがバルサらしい。人を殺さなくなったのは確かタンダに言われてからという話だったし、バ…

 #7「チャグムの決意」

ひとり言の多い人間のそばにいたら、ひとり言が…。親子連れに見えるという図をやるとき、大抵はそう見えないものだけど、何故か本当にそんな感じに見えるのはやはりバルサのせいか。所帯じみているわけでもないんだけど、肝っ玉母さん風だからか。タンダは…

 #6「青霧に死す」

狼、でかっ。あんなにでかいとは思わなかった。遠近感、あな、恐ろし。あれじゃ確かにチャグムなどひとたまりもない。狼はトロガイの幻術かとも思ったけど、実物? だとするとラストにタンダの前に現れたシーンとのつながりが謎なんだけど、その辺の説明は…

 #5「秘策、青い手」

 #4「トロガイの文」

傷だらけのおばさんバルサ。淡々と治療するタンダに、チャグムに男としてのマナーを教えるトーヤ。どのキャラもホント堅実に自分のキャラしてくるなあ。ともするとバルサが一番ひねくれた思考の持ち主と思えるくらい。で、それは歳を重ねたせい、って辺りが…

 #3「死闘」

ひと太刀でも深手を負えば瀕死になり、傷を追ったら深追いはしない。徹底してリアルに描写。超人的な戦いだけが死闘じゃないよというスタンスが潔くていい。スピード感もあってよかったけど、速すぎてぱっと見分かりづらかったところもあったな。細かい描写…

 #2「逃げる者 追う者」

んー、堅実というか、堅め堅めに来てるというか。チャグムをおぶさるときの槍の位置とか、とりあえず必要なものを揃えるのに容易には調達できない様とか、そういう非常にリアルな描写の印象しかないというのも…。題材、間違えてない?というのは今さらであ…

 #1「女用心棒バルサ」

一人暮らし、ならぬ一人旅が長いと無駄にひとり言が多くなる、って辺りに「もう若くはないよ」なバルサの歳を実感して苦笑。冷静に自分にツッコミ入れ始めたら末期だよなあ。バルサの凄腕とか絵柄とかリアルな描写に、気合いを感じつつも、実直すぎて退屈に…